12.トラウマ当たり前のことなんですが、以下のようにトラウマについては書いてあります。ワンダーチャイルドを傷つける原因のすべては「自分らしさの」の喪失だと思います。 全ての子供は、次の二つのことを知る必要が有ります。 1.両親は健康で自分の世話が可能である。2.自分は両親にとって重要は存在である。 重要な存在であるということは、子供の存在が両親や養育者の目にはっきりと映っていると言うことを意味しています。 それは両親や養育者が子供と過ごす時間の量によって示されます。 人は愛する者に時間を与えるのだ、と言うことを子供は直感的に知っています。両親が子供のために時間を使わないと、子供に屈辱感を与えることになります。 機能不全の家庭の子供は、この精神的傷(トラウマ)-自分らしさの喪失ーを大なり小なり受けるでしょう。 アルコール依存症の母親と共依存にある父親は、子供の為に存在することはできません。 アルコール依存症の人は飲むことに夢中になり、共依存にある人はアルコール依存症の人に巻き込まれます。 彼らは穏やかな存在として、子供の為にただいてあげることもできないのです。 仕事依存症や宗教活動への没頭、摂食障害、コントロール狂、完全主義者などの精神的・身体的病気によって両親の結びつきが慢性的に不健全な時、同じようなことが起こります。 それがどのようなものであれ両親が自分自身の情緒的な問題に夢中になっている時、子供の為に存在することが出来ません。 精神病理学者のカレン・ホーネイは次のように書いています。 「しかし、様々な有害な影響を通して、子供が個人的欲求と可能性に沿って成長することが許されない場合が有る。 要約すると、子供を取り巻く人々が、自分自身の神経症のため、子供を愛することが出来ず、子供を特別で個性的な存在だと認めることが出来ないと言うことである」 人として愛されたい、そして自分の愛を受け入れてもらいたいという欲求との葛藤は、子供が経験する中でも最大のトラウマです。 機能不全の家庭の親は、子供が必要としているものを与えることが出来ません。なぜなら親は自分自身満たされない欲求でいっぱいだからです。事実、機能不全の家庭のほとんどの子供は、一番欲求が満たされるべき時に、最大に傷つけられてきたのです。 重要な存在である目安が、”時間の量ってのにはちょっと疑問ですが、養育期の親の精神状態の影響については、ストレスフルな今、環境は悪くなってますね。 |